お泊まり幼稚園

年長児ゆり組がお泊まり幼稚園を行いました。

久しぶりに登園してきた子ども達は、お母さんに「行ってきます」とニコニコで挨拶をして楽しみに登園してきた子、少し目を泳がせながら不安そうに緊張しながら登園してきた子と様々でした。

最初の活動、水遊びでは水風船を投げて割ったり、いくつか並べて大きさを比べたりして遊んでいました。風船が割れるだけで大笑いをし楽しんでいました。100個あった水風船はあっという間になくなってしまいました。

 

釣り遊びでは、カワムツ・サワガニ・ザリガニを釣りました。初めは狙った生き物を目がけて一生懸命に餌を落とすばかりで、釣れる気配がありませんでした。やがて「静かに待つ」という方法を編み出しました。釣り上げたい気持ちを抑えながら待つにやけ顔は、何ともかわいらしいものでした。餌の種類によっても釣れる生き物が変わる事にも気付き、対象に合わせて餌を選択しながら遊ぶ姿も見られました。工夫し、釣れた喜びを感じ、釣りの面白さを十分に味わえたようでした。

  

水遊びをした後はおやつの時間です。みんなでかき氷を食べ、シロップで舌の色が変わったかどうか、一口食べるごとにお友達と舌を見せ合い、楽しみながら食べていました。

 

食べ終わると「冷たくて美味しかった」という声ともう一つ、「冷たすぎて歯が凍った」という面白い表現の言葉も聞こえてきました。夏ならではの食べ物。幼稚園でみんなで食べたかき氷はとてもおいしかったですね。

おやつの後は、夕ご飯で食べるカレーを作りました。野菜の皮むきでは「簡単そう」「僕できるよ」と自信満々でしたが、いざやってみると手から野菜が滑って難しかったようで苦戦していました。野菜切りでは、どの野菜も固く、包丁を怖がっていた子もいましたが、保育者に切り方と押さえ方を教えてもらい上手に切ることができました。玉ねぎは目にしみて涙が出てきましたね。いつもはお母さん、お父さんがしてくれる料理。簡単そうに見えますが、実際にやってみると難しく、大変な作業でしたね。

自分達で頑張って作ったご飯はいつも以上に美味しかったようで、いつもは野菜を残す子が残さずに食べていたり、普段お家ではカレーを食べない子が完食していたりと、「おいしすぎる!!!」といいながら、あっという間に完食していました。

 

ご飯を食べた後はキャンプファイヤーをしました。

今はほとんどが電気になっていて、「火」に触れる機会が少なくなっています。その中で火の大切さを知ってもらいたくキャンプファイヤーを行いました。

  

キャンプファイヤーの後はみんなでゲームをしたり、花火をしたりして楽しみました。

 

 

2日目は目をこすりながら起き、皆で布団を畳み、園長先生とお寺に朝のお勤めに行きました。そしていつもは触れない、太鼓や鐘を触らせてもらい貴重な体験をさせてもらいました。

朝ご飯の後は、前日に仕掛けた虫の仕掛けを見に行きました。残念ながらカブトムシやクワガタはいませんでした。子ども達となぜいなかったのかを話すと、「8月だから遅かった」という結論に至り、「じゃあ来年は7月に仕掛けてみよう」という事になりました。来年はたくさん見つけられるといいですね。

 

散策の後は「縁日」を行いました。今はあまり行く事の出来ないおまつりに、子どもたちは「おまつりだー!」と大喜びでした。

 

 

この状況下で様々な行事が中止になり、子ども達の楽しみや経験の場が減ってしまっています。本来であればこの泊まり幼稚園も7月に行う予定でしたが延期となり、実施するかどうか悩みました。ですがこれ以上子ども達の楽しみを無くしてはいけないという思いと、夏休み前から子ども達と一緒に内容を計画して「お泊りをしよう!」と交わした約束を果たすべきだと思い、今回実施することにしました。

 

そしてお泊り幼稚園では、親のもとを離れみんなで幼稚園に泊まるという経験をし、さらに普段の保育では体験できないようなこと、季節ならではのことを体験することができました。最後に園長先生から賞状のご褒美をもらった子どもたちは、達成感に満ち溢れた表情をでした。

 

お泊りを一つの経験とし、これからも様々な方面に、どんなに小さなことでも興味を広げて、自分から積極的に関わっていって欲しいと思います。

 

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